ブータンの長距離バスの概要
統一的な路線図や時刻表は存在しませんが、とりあえず関係各方面からいただいた情報を(自分のために)英語版でまとめてありますのでご覧ください。なお、
ブータンで単に「バス」というと長距離バスを意味することが多く、ティンプーのシティバスは「シティバス」とちゃんと?言わないとブータン人には通じないようです。
1999年現在で合計21社で59路線、合計で96台のバスが使用されているそうです。ブータン最大のバス会社はブータンポストのようで、なんと国際線(プンツォリン〜カルカッタなど)
も運行しています。
- 予約
長距離バスは完全予約制・座席指定制であることが多いようです。満席の場合は断られる場合(ティンプー〜プンツォリンなど)と、かまわず乗せてくれて、
座れないかわりにちょっとだけ安くしてくれるらしい場合(ティンプ〜パロなど)があるようです。ティンプーの場合、バスの予約は前日の朝からとなっているようで、
バスターミナルにのこのこ行って、希望するバスを運行しているバス会社のカウンターへ行って買います。(ただ、発売日は路線によってもちがうようで、
ティンプー発パロゆきは当日の朝からの発売でした。)
前の方がいいとか、窓側がいいなどの座席の希望も聞いてくれることが多いです。「満席だ」といった場合には「あっちのバス会社に聞いてみるといいよ」
とわざわざ連れていって他のバス会社の人と話までしてくれます^^;。
なお、途中のバス停からの乗車も不可能ではありませんが、満席(あるいは乗車券が完売の場合)は情け容赦なく通過されます。事前に予約し、乗車券を購入している場合は、
必ず乗車券を手に持って合図しましょう。そうすれば「あ、この客はちゃんと予約してるんだな」とバスが止まってくれます。
- 車両と運賃
長距離バスの車両には最高級のコースター(COASTER・トヨタ製のマイクロバス・1+2の3列シートが基本)、ミニ(MINI・EICHER製のバス・2+2の4列シートが基本)、
普通(Ordinary・インドTATA製のバス・2+3の5列シートが基本)という3つのグレードがあるようです。バス会社によって運賃が微妙に異なりますが、
2002年1月から8月までに自分が実際に買ったバスのチケットの値段ではティンプー〜プンツォリン(171km)でコースター154Nuまたは156Nu(420円)、
ミニ115Nu(300円)、普通84Nu(220円)でした。
乗ってみた感じですがバスのグレードよりも座席の位置が重要だと思われます。自分は幸いにもいつも前の方の座席でしたが、特にミニや普通の後部座席は
凹凸の多いブータンの道路では長距離移動はかなり厳しいでしょう。自分は大丈夫なつもりでも諸般の事情でできるだけ前のほうの座席を希望することをおすすめします。
地方路線では「ローカルバス」と呼ばれる、トラックをバス代わりに使用している例も見受けられます。バス「代わり」とは言っても、「バス」には"GOODS CARRIER"などではなく、ちゃんと"*** Travel"などと書かれていて、人間用であると主張されています^^;。また、スクールバスとして陸軍のトラックが使われる("SCHOOL BUS"の表示がされていることが多い) こともあったりします。また、旅行会社もある程度の人数のツアー用にコースターを持っています。またやや小さい規模のツアー用に杯エース(HIACE)やタウンエース(TOWNACE) を用意しているところもあり、これらも「バス」と呼ばれることがあるようです。
ティンプー長距離バスターミナル
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プンツォリンバスターミナル
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プンツォリンゆきの最高級コースターバス
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ダガナ発ティンプーゆきのミニバス
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ティンプー発パロゆきのTATAバス
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タシガン発タシヤンツェゆきの「バス」
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