ガサ温泉&ウォンディフォダンツェチュ [12th-16th September 2002] Part1
Gasa Hotspring & Wangdue Phodrang Tshechu
ガサ(Gasa)とはプナカ(Punakha)ゾンカックの北にあるゾンカックで、20あるゾンカックのうち、唯一自動車道路で県庁へ行くことができないゾンカックです。
プナカからさらに車で2時間、道路の行き止まりから25km・9時間の道のりを歩くとガサのゾンにたどり着くことができます。
ゾンは山の上にありますがそこから1時間ほど下ると温泉もあります。自動車道路が延びていなかったころは22kmの道のりの途中のダムジ(Damji)キャンプサイトで
1泊することが一般的でしたが、現在はプナカを早朝に出発すれば明るいうちにガサへたどり着くこともできるようになりました。
先輩の協力隊員からトレッキングのお誘いをいただきましたが最初はあまり乗り気ではありませんでした。10月か11月にガサへの出張の可能性があったこと、
9月はまだまだ血を吸うヒルがいることが理由です。出張が確定していれば行かなかったのですが、出張に関する発言権は自分にはほとんどない(所詮は平社員^^;)ので、
せっかくのお誘い、ありがたくついていくことにしました。
日程は平日の9/13に休暇を取って、9/12から9/16までの4泊5日となりました。(9/12と9/16はティンプーでは祝日、9/14と9/15は土曜日&日曜日でした。)
同じ配属先の協力隊員氏は休暇願いのレターを出すとすんなり承認されましたが、自分はなぜか打ち合わせでの要議論事項になって今も昔も平社員^^;は大変ねえと感じました。
が、無事に休暇も取れました。メンバーは協力隊員が自分を含めて5人、その中の先輩の協力隊員のお知り合いの日本からのお客さま1人、
そしてガイドさんの合計7人でした。
- 12th September 2002(Thr) ■ 1日目
14:00にティンプーを出発しました。プナカには16:30ごろに着きました。タクシー代はNu.200(500円)/人でした。相場はNu.150/人なのですが、
午後で帰りの客がいなかったら困るということで多めに取られました。が、マルチではない7人乗れる大きな車は快適だったのでそれでよしとしましょう。
普段はお宿はプナカへ出張したときに泊まった、プナカゾンの4km手前にあるクルタンという集落のクンガホテル(KUNGA HOTEL)となりました。チェックイン後、
プナカゾンへ行きました。ゾンまでの4kmのタクシー代はNu.15(38円)/人でした。
プナカゾンはブータンの中で一番いろんな意味でチェックが厳しいゾンと言っても過言ではありません(弊社調べ)。自分はプナカゾンは3回目(日数でカウントすると6日目^^;)
なので、ゾンの中を見て回らずに出張の際にお世話になったDPO(Dzongkhag Planning Officer)の部屋に行ってご挨拶をしました。
例によって(?)、DPOのお宅でみんなでお茶とお菓子をごちそうになりました^^;。<揚げドーナツのようなものがうみゃかったんだな、これが。
- 13th September 2002(Fri) ■ 2日目
7:20にホテルを出発しました。最後のほうはかなりぐちゃぐちゃの道路でしたが9:15ごろに道路の行き止まりにたどりつくことができました。
タクシー代はNu.700Nu(1,800円)/台でしたが道路の具合を考えるとちょっと安くて申し訳なかったのかもとも思いました。
道路の終点(1)
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道路の終点(2)
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道路延長工事現場の泥沼を少しだけ進むと一気に沢に下ります。ここがガサへの道路の入り口です。微妙なバランスにしか見えない橋を渡った後は再び高度を上げて、
横の川であるモチュ(Mo Chhu)の水面よりはるか上を縫うように道は続きます。プナカとガサの両ゾンカックを結ぶ主要な道路ですが実態は「馬なら通れる」くらいの山道です。
荷物を運ぶ馬の一団やベッドやタンスを運ぶ人などなどとすれ違い、あるいは追い越したり追い越されたりとまさに生活道路です。
ガスシリンダーを運んでいる馬はさすがに大変そうです。まだまだ吸血ヒルが元気な時期で、中には顔や足から血を流している馬もいました。
長い登りに疲れたころ、チョルテン(Chorten)があって急に視界が広がる場所があります。ここがダムジ(Damji)の集落です。歩き始めてから2時間20分、たどりついたのは
11:40ごろでした。少し休憩してからダムジの小学校まで根性を入れて(<もう疲れた)歩きました。ここからダムジの小学校まではさらに30分ほどかかります。
電気は来ていなくてソーラーパネルで発電していました。また、2001年(だったと思います)に舞の海関が某テレビの番組でここまで来ましたがそのときの相撲の土俵もありました。
ここで昼食になりました。
ダムジの集落
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ダムジの学校
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ソーラーパネル
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相撲の土俵
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13:00ごろに出発しましたが久しぶりの運動でお疲れモード(<言い訳)、なんとか2時間ほど歩いて15:00ごろにガサゾンがきれいに見える丘の上にたどりつきました。
馬使いのおじさんにきゅうりをいただきました。ブータンではきゅうりは水分補給&デザート的な存在のようでもあります。かなり疲れました(<弱音)。
さらに1時間30分歩いた16:30ごろにいすもあるガサゾンの見える展望台にたどりつきました。ここから下ること約30分でちょっと大きな釣り橋を渡ります。
あとは下りだけかと期待をしましたが、さらに30分ほど登らされ(<ほんと疲れた)た後、ようやく「上に行けばガサゾン、下に行けばガサ温泉」のポイントにたどり着きました。
ここからは1時間弱でガサ温泉にたどりつきました。ガサ温泉に着いたのは18:15ごろでした。休憩時間を含めると9時間ほどかかりました。
休憩時間を抜いても7時間はかかっています。前半はほとんどが上り、後半は上り下りの連続で、およそ楽な道とは言えません。
ガサへの出張の際にはこの道をパソコンをかついで行かねばならないと思うとガクガクブルブル・・・。
幸いにも行きはヒルに一度も吸血されることなく、無事にガサ温泉にたどり着きました。「なんだ、ヒルなんて大したことないやん。」
そう思ったのですがそれは大甘だったのです・・・。そんなことはつゆ知らず、9か月ぶりの「足をゆっくり伸ばせる!」温泉を満喫しました。
正確な泉質は不明ですが、無色で若干の硫黄の臭いと鉄の臭いがしました。
看板
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ゲストハウス
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浴槽
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国王陛下のための浴室の建物
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