アーチェリーの試合観戦 [31th August & 7th September 2002]
Watching Archery Games
08/31(Sat)の08:00から12:00まで、配属先のブータン人職員の方も出場しているアーチェリー大会のベスト4決定戦があると聞いて会場まで観戦しに行くことにしました。
が、なんと不覚にも起きたのは10:50、しかしきっと"Bhutanese Standard Time"で遅れて行ってもまだまだ盛り上がっているだろうと思ったらやぱーりその通りでした。
会場に着いたことには雨がかなり降っていて観客は屋根のあるところや木陰などに避難していましたが、それでもやぱーり観戦に夢中のようでした。
アーチェリーはブータンの国技ですが、さすがに人気は絶大なようです。
雨宿りする観客
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Mr.Karma
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ブータンのアーチェリーは的と的の間の距離が100m以上あります。一方の的のあたりから矢を射ます。全員が終わったら反対側の的のあたりへ移動して元の場所の的に向かって矢を射ます。普通に素人が見ていると命中したのかどうなのかがわからないくらいの距離です。こんなに遠くの的に命中させることができるというのにはただただザイー
(ブータン人の驚きの表現)です。
Target
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Loooong Distance
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ベスト4決定戦の結果は3チームの中で1位、無事に準決勝に進みました。さらに準決勝も勝って09/07(Sat)の決勝戦に進みました。
決勝戦はまるでお祭りのような盛り上がりだとか、ちなみに今回の優勝賞品は21型フラットスクリーンタイプのテレビだそうです。
普通の試合は15ラウンド(2つの的の間を7.5往復する)ですが決勝戦は20ラウンド(2つの的の間を10往復する)、
10ラウンド終わったところで昼食というスケジュールとなっていました。参加チームの食事はスポンサーであるブータン国内の大手旅行会社が出してくれるそうです。
この日のクエンセル(KUENSEL)の1面に日本人ツーリストがクワガタをブータンから連れて帰ろうとしてパロの空港で見つかったとの記事が・・・。
やめてくれい・・・。はぁ、きっと周囲のブータン人に「なんで日本人ってそんなにクワガタ好きなの?」と聞かれまくることでしょう。
会場に行くと配属先の上司(の上司と書くのが適切か)がいて「おう、ここに座れ」と一般客用ではない、関係者用の席へ案内してくれました。配属先の職員の方のチームは
「計画委員会の職員とIT関係の企業の社員がメンバーチーム」らしく、日本ならきっと某新聞に「癒着チーム」などと書かれてしまうような構成です^^;。
BST(ブータン人の標準時間)ではなく、09:00ちょうどに開会式が始まりました。選手が整列して、だれかえらい人がその前で開会宣言、そしてバンド演奏&行進がありました。
そして女性の踊り手たちのよるブータンの踊り(輪になってするブータンダンスとは別物=でもラインダンスじゃないな^^;。)で終わりました。
試合開始は09:30からとのことでしばらく休憩となりました。
09:30に「交通整理のおまわりさんが怒ったときのような笛」が、ワールドカップで有名になったコリーナ主審のような主審(だったと思う)からありました。
で、試合が開始されました。1チームは5人(+補欠1人)、3チームで争うので15人の選手が矢を射ることになります。全員が2回ずつ射たらそれで1ラウンド終了、
次は反対側から射ます。命中すると射た側でも的の側でも選手による踊りと歌があります。「前のチームが火の歌を歌ったら今度は水の歌を歌わなければならない」
などのルール?もあるようです。
1ラウンドは20分くらいで終了しますが午前中の10ラウンドだけで3時間以上かかる計算、さすがに退屈になって3ラウンドあたりから7ラウンドあたりで中抜けしてしまいました。
(用事もあったのですが。) 中抜けついでに「大抽選会」(1等賞品はパロ〜バンコク往復航空券)の抽選券を探してみましたが見つかりませんでした。残念^^;。
マーチングバンド
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踊り
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賞品・・・と犬
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競技場全景
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ご覧の通り、観客も多数、犬は入り込む隙間はありますが、観客が会場を取り囲んでいます。お坊さんは立ち入ることができないので
(アーチェリーは殺生とつながっているかららしい)、敷地の外から観戦していました。
12:30ごろに午前中の部が終わりました。最初からいきなり好調だったようで午前は配属先の職員の方々のチームは1位で終わりました。
そろそろだれが賞品のテレビを買うかを考えなければいけません^^;。すっかりチーム関係者^^;で昼食をごちそうになりました。またーり食べているとそこへ前首相・
貿易産業大臣がお見えになって焦りましたが・・・^^;。昼休みには距離10mくらいの的に矢を射るアトラクション?もあり、ブータン人の観客はそれにも注目していました。
午後も「コリーナ主審」の笛の合図で再開でしたが、自分は緊急(?)に電子メールのチェックをする必要があったので(ブータン人からの飲み会のお誘い^^;)
また少し中抜けしました。
観戦するお坊さん
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マーチングバンドの近くにビール瓶が
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試合が終わったのは16:00ごろでした。結果は最後まで勝ちっぱなしの優勝、きっとうちにも「テレビいらない?」のお声がかかることでしょう(^^)。
と思っていると観客のブータン人(推定約2,000人)が一斉に動き出しました。そう、決して表彰式のためではなく、「大抽選会」の結果発表のためです(と思われます)。
パロ〜バンコクの航空券の他にはインスタントラーメン(もちろん箱)、電気炊飯器、電気ポット、ホテルの宿泊券などが賞品となっていたようですが
数字と一部の名詞以外は英語ではなくすべてゾンカだったので何を言っているのかさぱーり^^;でした。自分が当たった訳じゃないのに「おれだ、おれだ」と言ってみたり、
1人でなぜかたくさんの抽選券を持っている人がいたり、←の人が賞品をゲットするとその友達らしい人が「ジェッタ!」(最悪!)と言ってみたり・・・、
そのへんは日本もブータンも似たような(?)ものなのかなあと感じました。
アーチェリーの選手への賞品は優勝がシャープの21型フラットスクリーンテレビとVCDプレーヤー、準優勝がおそらく全自動洗濯機、3位がミニコンポ(もちろんCDプレーヤー付き)
でした。もちろん締めは輪になって踊るブータンダンスです。これらの賞品を輪の真ん中に移動して選手も選手でない人も踊っていました。
閉会式
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