初めての出張(タシガン & タシヤンツェ) [29th March-14th April 2002] Part5
1st Offical Trip to Trashigang & Trashi Yangtse Part5
- 13th April 2002(Sat) ■ 出張16日目
いよいよ帰るだけの日です。またーりと寝ると決め込んでいると朝の6:00にドライバーが「おい、荷物運んでやるぞ」とやってきました。8:00に出発なのに・・・。
結局7:00に荷物の運び出しを開始されてしまいました。(<ブータン人って早起きです。) こんなわけで珍しく予定通りの時間8:00に出発しました。BSTとは思えません。
ここで、BSTについてご説明します。BSTには3つの意味があります。
- Bhutan Sales Tax
高級レストランやホテルでの支払いにかかる税金で10%です。
- Bhutan Standart Time
ブータン標準時。日本から見ると3時間遅れ(JST-3)、インド標準時(IST)から見ると30分進んでいて(IST+0.5)、世界標準時から見ると6時間進んでいます(GMT+6)。
- Bhutanese Standard Time
ブータン人標準時。30分、1時間遅れは当たり前です。「BSTだから」は言い訳としても便利です。
あとは帰るだけ、しかも道は来るときと全く同じということでまたーり・またーりとHILUXの車内でくつろいぎました。
90km離れたモンガルに11:00ごろに着きました。モンガルの総合病院には Blood Bank があるそうなのでぜひ献血をしたかったのですが時間がなかったのと、
前日の豚肉にあたった(<一切れだけ変な味がしたのですが食べてしまいました^^;)おかげで何もする気が起きなかったためにかなり早い昼食(かなり遅い朝食?)
を食べてすぐに出発をしました。
ドゥルックデジュンホテル
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ティンプーまで544km
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モンガルからジャカールまでの200km・7時間は何もなくても苦痛ですがその上に腹痛で苦しみました。寝てごまかしつつ18:30ごろにジャカールに到着しました。
ジャカールはチーズで有名です。ということで、チーズの製造直売所へ行ってみましたが今日は売り切れとのこと、明日出直すことにいました。
山・・・(1)
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山・・・(2)
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お宿は行きと同じカイラゲストハウスです。車の台数の割にはあまり広くない駐車スペースに斜めになってとまっている車がいます。
こんなときにはブータン人のドライバーは大活躍です。"I'm telling."、そうドライバーは言いました。さすがだねと思いつつ車を降りて部屋へ向かいました。
(<JOCVは語学訓練を受けているとはいえ所詮は英語のみです。ブータン人(なのかわからない人)と話せるのはやはりブータン人です。
ブータン人は英語・ゾンカのバイリンガルは当たり前、ブータン東部の言葉シャショッパ・ネパリも普通に話せて、
さらにヒンディ・ベンガリあたりまで話せる人も珍しくありません。)
すると激しいクラクション。「おーい、何が"telling"やねん」と激しくつっこみを入れてしまいました^^;。
19:00からディナーでした。行きに泊まったときと同様の豪華メニューです。ポーク・チキンカレー・カリフラワー・にんじんエマダツィ・マカロニ・
ライス・ダル・サラダ、それにビールにおつまみ(辛いスナック)でした。ほーんと、幸せモードです。夜はやはり停電もありましたが暖房はボカリ(薪ストーブ)
なので問題はありませんでした。
- 14th April 2002(Sun) ■ 出張17日目
長い長い出張の最終日。あと290km・10時間でティンプーに戻れます。8:30に昨日買えなかったチーズを買いました。在庫は5kgしかなく、
日本人3人とブータン人2人が買い占めてしまいました。自分は「500gと250gを1個ずつ」注文しました。(すっかりkg単位で注文することに慣れてしまったので
"Half kg & Quarter kg, please."で注文しました。) お値段はNu.190(510円)/kg、実際の重さは650gでNu.125(340円)でした。
途中、13:30ごろにウオンディフォダンの手前でランチとなりました。自分はテイクアウト^^;して外で食べました。天気もよく、山々がとてもきれいでした。
ウオンディフォダンまでたどりつけばあとは3時間弱でティンプーです。車の量も少しずつ増えてきます。16:40ごろに最後の峠であるドチュラを越えて17:00ごろに最後の
(=最初の)チェックポスト、セルフサービスチェックポストを通過して、17:20ごろにブータン唯一と思われる立体交差ジャンクションのあるシムトカまで戻ってきました。
ここまで戻ってくるとすっかり帰ってきた気分です。
山・・・(3)
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山・・・(4)
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ティンプーの市街地が見えたのはその数分後でした。ブータン人が初めてティンプーを見るとそのあまりの都会ぶりに「ザイー」と驚きの声を上げるそうですが、
その気持ちがよくわかりました。2週間の東部出張の後にティンプーを見るとまさに大都会です。17:40ごろに配属先の計画委員会のあるSAARCビルに到着しました。
休日ということで比較的ラフな服装をしていたのですが、外国人である日本人は問題なく中に入れてしまいました。
(が、ゴを来ていなかったブータン人ドライバーは入り口の自動小銃を持った警官に止められてしまいました。)
使った機材を搬入して16泊17日の長い出張のすべてが終わりました。翌日から普段通りの活動(「仕事」と書くのは何か・・・?)の日々になりましたが、
さすがにその後1週間はもぬけの殻(?)であまりはかどりませんでした。