ブータンへ赴任 [2nd-4th December 2001] その2
- 2001/12/05(Wed) ■ バンコク>パロ
翌朝は04:20に起きました。せっかくの高級ホテルですが睡眠時間はわずか2時間50分・・・、06:50発のKB(ドゥルックエア(DRUK AIR))127便パロゆき(ダッカ経由)に乗るためです。
04:50にチェックインを済ませてからホテルで朝食をとりました。ごめんなさい、ホテルのスタッフのみなさん(<05:00から朝食ってどうよ?)・・・。
出国審査を抜けて、飛行機の駐機している場所まで移動するバスに乗る手前で小さな飛行機ではおなじみらしい「荷物を持ったままの体重測定」がありました。
自分は80kg近くありました。(ノートパソコン・MOドライブ・デジタルカメラなどなど・・・^^;。) 自分が空港で体重計を見たのは2000年の夏に北海道の礼文空港
(19人乗りの飛行機が稚内とを結んでいます)で見て以来でした。
チェックインカウンター
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バンコクの国際空港の朝焼け
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夏を思わせる暑さの中バスに乗り込みます。(特に北海道から飛んできた身としては・・・。) 見えるのはおなじみタイ国際航空の飛行機のみでドゥルックエアの飛行機は
1機も見あたりません。(<もし3機見えたらそれは幻です。2機しか持っていないのですから・・・。)
バスが動き始めてしばらくして、国際線ターミナルから遠く離れた国内線ターミナルに近づいた頃にようやくブータン国旗も描かれたドゥルックエアの小さな飛行機、
72人乗りのBAe146-100が見えました。そしていよいよブータンなんだなあと実感したわけです。
機内は日本でもメジャーなボーイング737と同じエコノミーが3-3(ビジネスは2-2)配列でした。外から見ると小さく見えた飛行機ですが中は決して狭苦しくありません。
ただ、オーディオサービスがないのがちょっと残念でした。乗客は30人ほどのようで、後方には窓側でも空いている席がありました。
自分にアサインされていた席は窓側ではありませんでしたが客室乗務員のお兄さんに「移っていい?」聞くと「いいよー」(<もちろん英語)
とやさしく答えてくださったのでさささと後方の右窓側に移りました。(ヒマラヤが見えるので本当は左窓側がいいのですが・・・。)
バンコクを離陸してダッカに着陸するまでの間に朝食のサービスがありました。今日2回目の食事ですがなぜか食欲旺盛な自分はたいらげてしまいました。
機内誌"TASHI DELEK"(タシデレ)を読んでいたりしている間に飛行機は次第に高度を下げてきました。噂には聞いていた豊かな水に囲まれた(<「水浸し」とも言うらしい?)
バングラデシュの光景です。バンコクから3時間ほどのフライトでした。
ダッカでは20分ほど止まり、その間に給油と多少の乗客の入れ替わりがありました。トラクターのような車に引かれた台車で運ばれる荷物、
そしてビーマンバングラデシュ航空(<ベンガル語で「飛行機バングラデシュ航空」)の飛行機しかいないらしい風景、思ったより田舎だなあとは思いましたがまさかこの1時間後、
おそらく世界一のどかな光景の国際空港に着こうとは思いもしませんでした。
(あまり本題とは関係ありませんがカルカッタ経由便よりもダッカ経由便のほうが積み込まれる軽食はおいしいらしいです(^^)。)
機内食(軽食)の箱
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機内食(軽食)の中身
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ここからパロまでは1時間ほどでした。再び軽食のサービスがありましたがこれも食べてしまい(<貧乏性とも言います。)ました^^;。
左手にヒマラヤ山脈を眺めながらのフライトですがいつの間にか下の風景は平野から山へと変わっていました。つまりブータンの領空に入ったということです。
再び高度を下げて下の田んぼや建物が見え始めた頃に親切な客室乗務員さんが「下に空港やゾン(城)が見えますよ」(<もちろん英語)と教えてくださいました。
が、明らかに高度が高すぎます。谷の中にある空港、どうやって着陸するのだろうかと思っていましたが、そんな不安など気にもせずに飛行機は山を1つ超えてしまいます。
と、思うと急に右に大きく旋回して高度を一気に下げました。そして狭い谷に収まった(?)と思うとさらに高度を下げて着陸態勢に入りました。
尾根に乗っかった建物に主翼がぶつかりそう、そうと思わせたその先がパロ空港の滑走路でした。「ザイー・・・、助かった^^;。」
はっきり言って着陸時の迫力(<あるいは恐怖感)は伊丹空港や福岡空港の比ではありません。
機内から見えたヒマラヤ山脈
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パロ国際空港内消防署
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こうして12/02から4日間連続、伊丹空港から4航空会社を乗り継いで無事にブータンの成田空港ことパロ国際空港にたどり着くことができました。ターミナルビルも、
消防車のいる車庫もみんなブータンの伝統様式の建物、乗り入れている航空会社は当然ドゥルックエアのみで、周囲は田んぼと民家という本当にのどかな空港です。
飛行機をバックに、あるいはターミナルビルの写真を撮ってから入国審査を終えて、迎えに来てくださったJICAブータン駐在員事務所の車で首都ティンプーへ向かいました。
パロ国際空港ターミナルビル
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ドゥルックエアのBAe146-100
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