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まずどこに入会するか・理論編
- 当たり前のことなのですが
まずはどこかのマイレージサービスに入会しなければなりません。一般に入会前の搭乗分のマイルは積算対象外ですが、逆に入会さえしてしまえば、
会員カードが届く前でもマイルを積算することが可能です。会員番号を忘れずに控えておきましょう。入会手続きは航空会社のウェブサイトからできることが一般的です。
また、航空会社の空港や市内のカウンターでもできることが一般的です。クレジットカード機能のあるカードを希望する場合はクレジットカード会社の審査もあるので、
その分の日数も考えておく必要があります。
- どこに入会するかの選択のポイント
これも当たり前なのですが、「貯めやすい」かつ「使いやすい」ことが条件です。以下、ポイントを列挙します。
- 「貯めやすい」=まず貯めなければ始まらない
- 自分がよく使う航空会社のフライトマイルなどを積算できること
当たり前ですね。ここで重要なのは例えばANAのマイレージを積算できるのはANAのマイレージサービス(AMC)だけではないということです。
UAのマイレージサービスに積算することもできます。マイレージサービスごとに有効期限や換算率などの条件も大きく異なりますので、アライアンスや提携の関係を理解した上で、
自分に合ったマイレージサービスを選びたいものです。また、特に上級会員を目指す場合には同じアライアンスの別のマイレージサービスにマイルを分散して貯めるよりも
1つのマイレージサービスにまとめて貯めた方がいいでしょう。
- 有効期限が長いこと
有効期限が長くて困る人はいないと思いますが、短くて困る人はたくさんいるでしょう。
せっかく貯めたマイルを無効にしてしまうことなく、計画的にマイルを貯めて、うまく使いたいものです。
- ボーナスマイルなどが充実していること
フライトマイル以外のボーナスマイルなども大いに越したことはないでしょう。
場合によってはフライトマイルの数倍のマイルを稼げることもあり得ます。
クレジットカード機能付きのカードを申し込んでショッピングマイルで稼ぐこともここに含まれるでしょう。
また、搭乗以外にホテル・レンタカーその他で積算するマイルも無視はできないでしょう。
- 「使いやすい」=使えなければ意味がない
- 少ないマイルで特典と交換できること
同じ区間の特典航空券でもマイレージサービスや利用する航空会社によって必要マイル数が大きく異なることがあります。
目指す特典が決まっていなくても、一通りは比較をしておいたほうがいいでしょう。
- 特典航空券を予約しやすいこと
「てめえらよぉ、タダで乗せてやるんだからがらがらの時期にしか乗せてやらねえ」
と思っている航空会社があるのかどうかはわかりませんが、なかなか特典航空券が取れないと評判のマイレージサービスや航空会社もあるようです。
これは航空会社が「うちはタダ乗り客は冷遇します」とは表立っては言わないので評判を自分で集めるしかありません。マイレージサービスによっては
「マイルたくさん差し出したらタダ乗り客でも冷遇しないよ」(空席があれば予約できる)という制度を持っているところもあります。
(「タダ乗りって言うなや、いちおう常連客だろ」と言いたいのですが。)
- 特典航空券の変更がしやすいこと
変更がしやすいに越したことはないでしょう。航空会社やマイレージサービスによって条件が異なりますので確認してみましょう。
- マイレージサービスの傾向と対策
ここではあまり細かく触れずにおおまかに数あるマイレージサービスの傾向を分析?してみます。
- どのマイレージサービスで貯めるか
- 日系
- 正規割引運賃で搭乗すればすべてマイルを貯めることができる。また、個人向けのパックツアーの運賃(IIT)でもマイルを貯めることができる。
- その航空会社の各種キャンペーンの情報が入りやすく、またその対象となりやすい。
- 日本国内での提携先が多いのでフライトマイル以外にもマイルを貯めるチャンスが多い。
- 「子会社エアライン」(JALの場合はJTAやJEX・ANAの場合はANKなど)のマイルも貯められる。
- クレジットカード機能のあるカードの会費が外国の航空会社と比べて少しだけ安い。
- 有効期限が短い。(マイル積算後3回目の年末に失効。年始についたマイルは約3年、年末についたマイルは約2年が有効期限。)
- 提携航空会社を割引運賃で利用した場合のマイルの換算率が悪いことが多い。
- 米系
- 有効期限がないまたは緩い。
- 日系以外の航空会社を割引運賃や格安券で利用した場合のマイルの換算率が悪くない。
- 日系の航空会社をのIITで利用場合のマイルが積算できない航空会社が多い。
- 提携している航空会社の「子会社エアライン」のマイルが貯められないことがほとんどである。
- 日系と比較して日本国内での提携先が少なく、フライトマイルを貯める機会が少ない。
- 航空会社によっては経営状態について「大丈夫かいね?」と思わせる報道が多い。
- 韓国系
- 有効期限がない。
- 日韓間の特典航空券引換に必要なマイルがやけに多い。
- その他、米系と同様の欠点がある。
- その他
- 有効期限があることが一般的。
- その他、米系と同様の欠点がある。
- クレジットカード機能をつけるかつけないか
マイルを貯めるチャンスが増えます。また日系の場合、搭乗にもボーナスマイルが加算され、会費のモトをとることはそう難しくないでしょう。
- クレジットカード機能ありの場合
- 普段の買い物などでもカードの利用額に応じてマイルを貯めることができる。100円の買い物で0.5〜2マイル(条件によってはさらに)相当が貯まります。
1マイル2円換算で100円の買い物で1〜4円相当となり一般に普通のクレジットカードのポイントサービスの還元率(0.5%〜1%)よりも(いい特典までうまくたどり着けば)お得。
- ちょっとマイルが足りないというときには買い物をすることで特典に近づくことができる。特に金券類を買いやすいカードの場合は有利。
場合によってはクレジットカード会社などで金券類(ギフトカード類やハイウエイカードなど)をクレジットカードで購入してマイルをゲット、
買った物は金券ショップに売ってしまうという荒技もある。(ただし買い叩かれて損をしないように金券ショップ相場にも注意。)
- 日系の場合、航空会社でのクレジットカード決済についてはさらに多くマイルが積算されることが一般的である。
また、非クレジット会員にはないボーナスマイルもある。
- 入会にはクレジットカード会社の審査がある。
- 会費が必要。普通のクレジットカードよりも会費が高い。とは言え、ほとんどの場合、
マイルが目的なら普通のクレジットカードのポイントをマイルに移行するよりはクレジットカード会員になったほうがお得。
- クレジットカード機能なしの場合
- 一般的に会費は無料である。
- 簡単に入会できる。
- マイルをためる機会がクレジットカード機能ありのカードよりも少ない。
- とりあえずの結論
あくまでも「とりあえずの結論」で、最終的な結論はご自分で出してください(無責任)。以上の比較から、次のような結論が出せます。
- まず、利用する航空会社のフライトマイルをどのマイレージサービスに積算できるかを確認する。
- 運賃種別や予約クラスによって換算率が異なるなど細かいルールがあることを理解する。
- 日本の国内線がメインなら日系が有利。
- 日本の国内線の子会社エアラインやIIT運賃でマイルを積算したければ、日系を持つしかない。
- 国際線でのPEX運賃・格安航空券の利用がメインであれば日系以外が有利。有効期限を考えると米系か。経営状態に不安があれば韓国系という手も。
- 国際線の長距離路線で貯まるマイルは国内線のマイルの数倍にもなることがある。換算率が100%か70%か50%かによって国内線フライト数回分の差になることもある。
PEX運賃や格安航空券での国際線の利用がまれでなければ日系以外に積算するほうがいい。
- ただしあまり分散させると有効期限に問題が出てくるので、その場合は枚数を絞ろう。
- クレジット会員になっておいたほうが何かと有利。有効期限に不安があればなおさら。