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外国から血を買っている事実をご存じですか?

現在、輸血用血液製剤は国内の献血によって100%自給できていますが、血漿成分から作られる血漿分画製剤はまだまだ原料または製品を海外に依存しています。 輸入された非加熱の血液凝固因子製剤を投与された血友病の患者さまがエイズウイルス(HIV)に感染した、いわゆる「薬害エイズ事件」も記憶に新しいところです。

日本でも第2次世界大戦後に見られた「売血」がまだまだ海外では国によっては残っています。頻繁に血を売って生活をしている人の血ですから、その血液の質には問題がある可能性は高いと言えるでしょう。 (ただし近年においては検査やウイルス不活性技術の向上により品質面での問題は *以前よりは* 小さくはなってはいるそうです。ただし、倫理面での問題は残ると思います。)  日本でも昭和30年代の調べでは1か月に72回の売血(1回200mL)をした男性もいるそうです。その方は 1日に2,000mLの売血をして3日間入院されたこともあるそうです。 (現在の日本赤十字社の献血の基準を守ると200mL献血を72回するためには女性で18年、男性でも12年かかります。)

現在では血漿分画製剤のうち、血液凝固第8因子製剤については1991年より日本赤十字社により供給が開始され現在では献血由来の原料100%の体制で 国内自給が実現していますが、血友病Bと呼ばれる病気で不足する第9因子製剤、B型肝炎やC型肝炎による肝硬変による症状の治療に使われるアルブミン、 先天性免疫不全症候群や川崎病が適応疾患となっているグロブリンの血液分画製剤はまだまだ国内自給に至っていないそうで、国際的にも外国で血を買いあさっている日本は吸血鬼だといった批判を受けている現状だそうです。 (血漿分画製剤の種類にもよりますが自給率は30〜70%前後だそうです。)  一部の製薬会社では外国で安く買った血液を「レッドダイヤモンド」あるいは「レッドゴールド」 などと呼んでいるそうですが、まさに金のなる木、なのかもしれません。こういった現状をそのままにしておいてもいいのでしょうか? 問題があるように思えてなりません。 WHO(世界保健機構)からは「自国で必要とする血液は自国で確保すべし」との勧告を受けています(1975年)。

最近では遺伝子組み替えによる血漿分画製剤も登場し、薬価差益の関係もあって多く使われるようになってきているそうですが、 遺伝子組み替え食品などでも不安視されているのと同様な不安もあるそうです。 献血は強制されてするものではありませんし、献血を強制するのはこのサイトの趣旨でもありません。 ですがこういった現状は正しく知っていただいて可能な方は献血をしていただけたらと思います。

参考

  • 献血由来の血漿分画製剤と遺伝子組み替えの血漿分画製剤の薬価基準は同じだそうです。
  • 原料血漿の確保目標量は達成できているとされていますが、あくまでも「確保目標量は達成」であって、国内自給が達成できているというわけではありません。 さまざまな方面の利害関係などもあるようで簡単に解決できる問題ではないようですが、結果的に患者さまのためになるような解決となることを強く望みます。

参考文献

  • 『これが売血だ』(大阪府赤十字学生奉仕団・1963年12月) - 『危ない血液はもういらない -くり返すな血液行政の失敗-』(青木繁之氏著・都市文化社)の付録にあります。
  • 『白い血液』(池田房雄氏著・潮出版社)

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