れっつ!献血

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献血って?・どうして献血?・献血の種類

献血って?・どうして献血?

あまり「献血とはこういうものです」と堅苦しく定義するのは苦手なのでご勘弁ください。ただ、重要なポイント(?)は

  • できる方ができる範囲で自発的に
  • 輸血用血液製剤(いわゆる輸血用血液)あるいは血漿分画製剤を必要とされている患者さまのために

自分の血液を提供すること、ではないでしょうか?と思います。ですので、献血される方は「自分で納得して」(強制されずに)「患者さまにそれが使われることを認識して」 (献血する側としての可能な責任をもって)献血していただければと思います。残念ながら輸血は副作用の全くない完全な治療法ではありません。 献血される方においてはそれぞれができる範囲で可能な責任をもって献血をしていただければと思います。

献血の種類

献血にはいくつかの種類があります。以前は200mLの「全血献血」(血液の成分を分離することなくそのまま献血する方法)だけでしたが、 1986(昭和61)年に400mL献血と「成分献血」(血液の成分のうち特定の成分だけを献血する方法)もできました。 成分献血ができた背景には、輸血の際に必要な成分(赤血球,血漿,血小板)だけを輸血する成分輸血が一般的であること、 そして、成分献血から作られる輸血用血液製剤・血漿分画製剤の需要が増加していることなどが関係あります。 副作用の可能性をより低減させるために400mL献血や成分献血が強力に、一部では異常なほどに強力 に推進されています。

全血献血(ぜんけつけんけつ)

決して体内の血液をすべて献血することではありません(^^;。血液中から特定の成分を分離することなく献血する方法です。 採血に要する時間は3分〜10分程度です。全血献血による血液はおもに輸血用血液製剤のうち赤血球製剤を製造するために使われます。 また、血漿製剤・血漿分画製剤の製造にも使われます。(血小板製剤の製造にはほとんど使われていません。)

  • 200mL献血 - 日本に献血の制度ができたときからある由緒正しい(^^)献血種別です。外国では400mL前後の献血が一般的ですが、 日本では当時の日本人の体格・栄養状態を考慮して献血量が200mLと決まったそうです。「牛乳びん1本分」と書くと大量のようにも思われますが、 一般に人間の血液量は体重の「7〜8%」あるいは「1/13」などと言われていますので、これにあてはめると体重50kgの方で血液量は3,500〜4,000mL程度となりますが、 そのうち200mL、つまり5%ほどを献血することになります。
  • 400mL献血 - 1986(昭和61)年にできた献血種別です。日本に献血制度ができた当時と比較して環境が大きく変化したことに鑑み、 より安全性の高いとされる輸血を行うために新設された献血種別です。例えば同じ800mLの輸血でも「200mL献血4人分」ではなく「400mL献血2人分」 の血液を輸血することが可能になり、これにより副作用の可能性が低減するとされています。 400mL献血という量も、400mL献血をするための基準を満たしている方であれば医学的には大きな影響のない量だそうです。 2ちゃんねるの某スレッドによると400mL献血をしたら立ちくらみがしたというと、血液センター・献血ルームのスタッフに「それは気のせいだ」と言われたそうです。

成分献血(せいぶんけんけつ)

成分献血は比較的回復の早い血漿や血小板を献血する方法で、採血に要する時間は40分〜1時間前後 です。成分献血による血液は輸血用血液製剤のうち血漿製剤・血小板製剤の製造に、あるいは血漿分画製剤の製造に使われます。 成分の分離は成分献血用の採血装置によって行われますが、装置によって「片腕で採血して、機械で分離して、もう片腕に返血する」( 両腕に針を刺します)ものと、「ある程度採血して、機械で分離して、一部の成分を返血する、を繰り返す」(片腕だけに針を刺します )ものとがありましたが、最近は前者(片腕)だけになっているようです。 いずれの装置でも血液が通る部分はすべて使い捨てですので(これは全血献血の場合でも同じですが)、 他の方の血液が献血される方の体内に入るようなことはありません。また、返血の際に何かしらの違和感があるのでは?との不安もお持ちの方もいらっしゃると思われますが、 通常は返血の際に違和感はありません。返血の際に比較的回復の遅い赤血球は返されるので (ただし装置で分離される関係上、赤血球が多少壊れたりはするそうです)、 体への負担が全血献血に比べると比較的少ない献血です。それゆえ全血献血よりもたくさん献血ができるようになっています。

  • 血漿成分献血(貧血小板血漿成分献血) - 血液成分のうち約55%を占める血漿を献血する方法です。血漿成分献血の場合、採血装置は片腕だけに針を刺す装置になります。 献血量は体重などによって決まります(300mL〜600mL)。献血手帳への記録の際には「PPP」と記載されることもあります。
  • 多血小板血漿成分献血 - 血液成分のうち血漿と血小板のみを、血漿の中に血小板を多く含んだ状態で献血する方法です。 採血装置は片腕だけに針を刺す装置になります。最近ではあまり行われていないそうです。献血手帳への記録の際には「PRP」と記載されることもあります。 なお、1年間に献血できる回数をカウントする場合には(貧血小板)血漿成分献血と同じ扱いとなるそうです。
  • 血小板成分献血 - 血液成分のうちおもに血小板のみを献血する方法ですが、ほとんどの場合、血漿成分献血に相当する血漿の献血も同時にしています(ただし血漿の献血量は200mL前後だそうです・ 血漿と血小板は別の採血バッグに入ります)。採血装置は片腕だけに針を刺す装置と両腕に針を刺す装置とがあります。 両腕の装置は両腕ともに身動きがとれないために精神的には疲れるかもしれませんが、片腕の装置と比べて一時的に体外に出ている血液量が少ないため、 片腕の装置よりもさらに体への負担は少ないと思います。献血手帳への記録の際には「PC」「PC+PPP」「血小板+P」と記載されることもあります。

補足

  • 大変残念なことですが、全血献血といえば400mL献血、成分献血といえば血小板成分献血と、 基準さえ満たしていれば問答無用に強制する血液センター・献血ルームのスタッフや、 あるいは成分献血といっても何をとるのかすら説明しない血液センター・献血ルームのスタッフも少なからずいます。 特に200mL献血をしようとするとあからさまに冷遇するところもあります。献血に関する基準は医学的に安全とされている量の範囲内となってはいるそうですが、 献血は「医学的に安全なんだから献血者は言うことを聞け」というものでもないと思います。もちろん需要があっての献血で最終的には患者さまのための献血ですから、 そのときに必要とされているものに対して血液センターが対応しなければならない立場であることはわかりますが、 だからといって献血される方に強制したり、あるいはきちんと説明をしないということが果たしていいことなのかは大いに疑問です。 血液センター・献血ルームにおかれましては献血される方が納得して献血できるような説明をされることはもちろんのこと、 無理強い・嫌がらせなどはなされないことを強く望みます。(望まなくても当たり前のことじゃないのと思いますが。) 無理強いでは「献血」ではありません。 「献血者はボランティアなんだから言うことを聞いて当然だ」といったお考えのスタッフもいるようですが、 献血される方は牧場の乳牛ではありません。スタッフには献血を受け付ける側のプロフェッショナルとしてふさわしい応対・説明を望みたいものです。
  • 献血される方においては、看護師サソや問診医がその場にいるわけですからいちおう不安がることはないとは思いますが、 不安なことやわからないことなどはしっかり聞いて、納得して献血をするようにしたいものです。 血圧図っている間に居眠りするような某血液センターの問診医を信用しろったって不安になるのはわかりますが。
  • 極度に不安な状態での献血は献血をされる方に副作用を生じされる場合があります。その場には看護師サソや問診医がいらっしゃるわけですから、 あまり不安になる必要はないと思いますが、その時の自分の状態に合わせて献血の種類を選ばれることを強くおすすめします。 (多くの場合、スタッフのほうから献血の種類を指定されて協力を求められます。納得して選びましょう。 残念ながら一部では「選ぶ権利なんかない・患者のために必要なんだ」などと強く押しつけられる場合もあります。 患者さんのためであることはわかるとしても職員さまに偉そうにされる筋合いはありません。 気に留めておいていただけると本音と建て前の差に落胆することもないと思います。)

参考

  • 全血・赤血球・血小板の各血液製剤で使われる「単位」とは200mL献血から得られる量を1単位としています。 400mL献血から得られた赤血球血液製剤は「2単位の赤血球血液製剤」、200mL献血20人分から得られる血小板の量に相当する血小板血液製剤のことを「20単位の血小板血液製剤」 といいます。血小板成分献血の場合、10〜20単位の血小板をとることが一般的だそうです。
  • 一般に人間の血液量は体重の「7〜8%」あるいは「1/13」などと言われていますので、これにあてはめると体重50kgの方で血液量は3,500〜4,000mL程度となります。 医学的にはそのうち15%程度(体重50kgの方で500〜600mL)を失っても体に大きな影響はないとされているそうです。

参考サイト・ページ

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