献血カード北海道版のすばらしい点

献血カードシステムのすばらしい点

「献血カードシステム」は輸血用血液製剤の安全性の確保のために顔写真を登録してみたり、あるいは2,000回分の献血履歴や献血後の血液検査データを記録する (本当に2,000回もできるとうれしい)ことで献血者の健康管理のためにデータを還元しようなどという非常に崇高な理念のもとに開発された北海道らしい フロンティアスピリッツ(あるいはチャレンジャー精神)あふれるすばらしいシステムです。

顔写真のデータの格納

本人確認を確実にするという目的ですが、これは献血手帳の上ではできなかったことです。もちろん顔写真だけで安全性が完全に確保されるわけではありませんが、本人確認ができるということは安全性確保に少なからず寄与することでしょう。(データ格納方法に疑問はありますが。)

クレジットカードサイズ

スタイリッシュなデザイン(？)でクレジットカードサイズというのも魅力です。紙の献血手帳の場合、財布に入れているとだんだんボロボロになってしまいます。献血者の1人あたりの年平均献血回数は1.3回～1.4回程度というのが現状ですから、財布の中に入れられた1冊の献血手帳は7～8年はその財布のなかで過ごすことになります (そういう計算で正しいのでしょうか？)。ですが、献血カードなら紙のようにボロボロになることはありません。もっとも、傷をつけてしまう・折ってしまう・割ってしまうという可能性は捨て切れませんし、他のクレジットカード・キャッシュカードなどとと同じようには扱えないデリケートなものなので、サイズは評価できても耐久性の面では問題はあると言えるでしょう。ところでサイズだけの問題なら「献血手帳を小さくすればいいだけじゃないか」とか「無駄なIT投資じゃないか」 なんて言ってしまうとまたどこかから文句が来るのでしょうねｗ

過去の献血履歴データや検査データの格納

献血カードに過去の献血履歴がすべて記録されている(献血カードな島の中の分だけですが)というのも献血カードのすばらしいところです。献血手帳の場合、1冊に10回分しか記録できませんから、献血スーパーランキングにエントリーされているような方々の中には過去1年間の献血履歴を1冊の献血手帳から確認することができない場合も多々あります。(血漿成分献血を2週間おきに24回して、200mL献血を1回して、 200mL献血あるいは400mL献血を1回することは計算上は可能ですから、最大で年間26回まではあり得ることになります。)　このような場合、 以前の献血手帳を持ってこなかったことを理由にイヤミを言われたり(東北方面からの情報)することもありますが、献血カードならそんなことはありません (献血カードシステムの端末があることが前提ですが)。現在でこそ、全国の血液センターが接続された「統一システム」により、献血手帳によらなくても、過去の履歴を他の血液センター分も含めてオンラインで参照できるようにはなっていますが、1999年5月以前は成分献血は1年間に24回(血小板成分献血は1回を2回で換算)、全血献血は1年間に男性は1200mL・女性は800mLまでという規則を厳格に適用するならば、献血手帳では力不足と言わざるを得ない状況でした。

検査データの記録も魅力です。献血をすると生化学検査と血球計数検査(400mL献血・成分献血の場合のみ)の結果がはがきで通知されますが、このはがきを貯め込んでも比較をするのは簡単ではありません。しかし献血カードシステムなら一覧形式で印刷することができ、大変便利です。

北海道限定グッズ

そしてこのページをご覧のみなさまにとっての最大のメリットは北海道限定グッズであるということです。島の外からお越しの方には「北海道で献血してきました」という格好の証拠に(ただし初回ではいただけませんが)、そして、島の外での献血の際には「北海道から献血しにきました」というアピールに使えること請け合いです。

前のページに戻ります